レーザー組織血液酸素モニターBOMシリーズは、脳や筋肉など、体のいろいろな部位の組織酸素化血液量(ΔOXYHb)、組織脱酸素化血液量(ΔdeOXYHb)、組織全血液量(ΔTotalHb)、酸素飽和度(StO2)を非侵襲で連続的に測定する装置です。2波長タイプは相対値、3波長タイプは絶対量(個/mm3 組織赤血球密度)として演算出力されます。

本装置は、波長の異なる2および3種類のレーザー光を組織に照射し、組織・酸素化ヘモグロビン・脱酸素化ヘモグロビンによって吸収、散乱された光を受光部でとらえ演算処理を行います。
酸素化ヘモグロビン・脱酸素化ヘモグロビンの光吸収係数は、赤外線の波長によって異なります。その原理を利用し、BOMシリーズは生体組織中の酸素化ヘモグロビン・脱酸素化ヘモグロビンの量を計測します。またデータの再現性に優れ、様々な分野で計測を行うことが可能です。

 ■半導体レーザー光を使用していますので、発光波長の幅が非常に狭く、
   
互いの発光波長に重なることなく安定した測定が可能です。
 
 
■発光部と受光部の分離による自由な測定距離と測定範囲の選択が可能。

  
BOM−L1TR   (3波長)    測定深度 : 20 〜 50 mm
  BOM−L1     (2波長)    測定深度 : 20 〜 50 mm
  BOM−L1TRSF (表面)     測定深度 : 5 mm以下
  BOM−L1TRW (表面 深部) 測定深度 : 20 〜 50 mmの間で2点


 
■従来のような変化量ではなく、絶対量が出力可能。(3波長タイプ)

 ■小型軽量化を採用しており自由な持ち運びとすばやい測定が可能です。
 
 ■外部データ記録装置と簡単に接続することができ、経時変化をコンピュータ上などで
   確認することが可能です。また時系列データを記録・保存することが可能になります。


型 式 BOM-L1 BOM-L1TR BOM-L1TRSF BOM-L1TRW
検出方法 2波長 3波長
測定用レーザー 半導体レーザー
波長780、830nm
半導体レーザー
波長780、810、830nm
半導体レーザー
波長635、650、690nm
半導体レーザー
波長780、810、830nm
プローブ先端出力 7mW以下 2mW以下 7mW以下
測定深度 20〜50 mm 5mm以下 20〜50mmの間で2点
測定項目
 @ΔOXYHb
    :0〜100.0 
 AΔdeOXYHb)
    :0〜100.0 
 BΔTotalHb
    :0〜100.0
   @ 組織酸素化血流量   (OXYHb):0〜100.0 
   A 組織脱酸素化血流量  (deOXYHb):0〜100.0 
   B 組織全血液量      (TotalHb):0〜100.0
   C 酸素飽和度        (StO2): 0〜100.0%
アナログ出力 OXYHb、deOXYHb、TotalHb、StO2を0〜10Vで出力
時定数 1 、 2 、 5 sec
サンプリング周期 10 Hz
寸 法 約 (W)260 × (D)325 × (H)100 (mm)
重 量 約 6 kg
電 源 AC100V 50/60Hz 20VA
データ収集 マルチ生体情報記録装置、8chデータ収録装置、
画像同期データ収録装置など
製造元 オメガウェーブ株式会社
※備 考 ※アナログ出力のデータ収集、保存につきましてはご相談ください